乳腺炎の症状・原因・予防法-母乳育児の全て






乳腺炎とは?


授乳期や産後の産褥期に起こる女性特有の病気がありますが、「乳腺炎」もその一つです。

乳腺炎は乳腺が細菌感染し、炎症してしまった状態を言い、

・うっ滞性乳腺炎
・急性性化膿性
・慢性乳腺炎


上記3つに分類されます。



うっ滞性乳腺炎


初産の方に多く見られる症状で、出産してから数日程度で起こります。

◆原因
乳児が飲む母乳の量より、母乳の分泌量の方が多い。
授乳の障害(陥没乳頭などによる)

◆症状
発熱、疼痛、乳房の静脈が拡張、乳房のはり、乳頭から乳汁が漏れるなど

◆治療
搾乳もしくは乳房のマッサージ



急性化膿性乳腺炎


乳頭から入り込んだ細菌が感染して起こる疾患で、産後2・3週間で発症することが多いようです。乳頭から膿が出るのが特徴です。

うっ滞性乳腺炎が悪化して出る症状です。
炎症性乳がんに症状が似ているので、ガンではないことの診断が早急に必要です。

もし炎症がひどければケロイドが残る場合がありますから、早期の治療が必要です。



慢性乳腺炎


未婚の20〜30歳代の女性に見られる症状で、乳輪の下に膿が溜まる穴ができる病態です。陥没乳頭と合併しているケースが多く、再発を繰り返す厄介な症状です。

治療するには陥没乳頭の根治が必要です。

乳腺炎の予防には乳房のマッサージが効果的だと言われています。
乳がんの自己チェックにもなりますから、定期的に行うようにしましょう。




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